劇中楽曲

今作の見所は何と言っても楽曲である。BGMは日本が誇る世界でも通じる音楽家が作ったこともあり、聴き応えとしては実にある。

このこうではそれについて取り上げていこうと思うが、残念ながら情報の関係上全てを紹介できないところが口惜しいところではあるが、ひとまず公式で発売されているサントラから、楽曲の紹介をしていこう。

Quartet カルテット ― オリジナル・サウンドトラック

2001年9月27日 発売。

現在では定価での新品入手は生産の関係上難しく、稀少品扱いとなって約8000円の値段で取引が行われている。

曲目紹介

1: Main Theme

2: Student Quartet

3: パッサカリア

4: Black Wall (Strings Quartet)

5: 浜辺のカルテット

6: Melody Road (My NeighborTOTORO~HANA-BI~KIDS RETURN)

7: DA・MA・SHI・絵 (Sax Quartet)

8: Lover's Rain

9: 冬の夢

10: ‥‥for Piano

11: Black Wall (Orchestra)

12: Quartet g-moll

13: Main Theme-Remix

どれも作品として完成度の高いものばかりではあるが、その中でも誰もが知っている作品のBGMがリミックスバージョンとして使用されている。

久石がこれまで楽曲担当した作品から、『となりのトトロ』・『HANA-BI』・『キッズ・リターン』を劇中で主要キャラ4人がドサ周りのツアーの中で、子供達の前で引いたメドレーバージョンの作品である。

日本人なら一度は聴いたことのある曲を、違う作品内において使用することは難しい。何故かというなら、楽曲の色そのものに固定のイメージが根付いてしまっているからである。とある感動的なシーンで例えばであるが、トトロの代表的な楽曲を流してみよう。涙を誘うシーンだったものが一転して、ファミリー感溢れる心踊るシーンへと塗り替えてしまう。

悲劇的な別れをしなければならない主人公とヒロインのシーンが、サツキとメイがトトロにぶら下がって空を飛んでいるのを連想させる音楽が流れるものなら、その映画はもう言うまでもなく破綻する。

しかしこの作品は楽団として演奏を奏でるということが前提となっているので、そうした内容潰しが発生することはない。

むしろ一楽曲として劇中で自然に聴けるので、何の問題もないだろう。

もちろん、著作権やらの関係はあるものの、そうした点は今回は深く突っ込まないでおこう。

久石 譲監督が自ら作曲した名曲を劇中で聴けるという点でも、彼のファンからすれば大変嬉しい演出といえる。

久石譲の音楽はすばらしいですね

『新日本フィルハーモニー交響楽団』

今作品の楽器演奏を担当した楽団である。

これで主要キャスト全員が本当に弾いているというなら、それはそれで話題性抜群だがさすがにそうはいかない。

では楽団について少し語ってみよう。

1972年、小澤征爾・山本直純らによって作られた自主運営オーケストラのことである。

1997年には澄み抱くとフランチャイズ契約を結び、同年に完成したすみだトリフォニーホールを利用し、ホールのステージで練習し、演奏会を開くことができる。

2001年にはスウェーデンの人気ギタリスト『イングヴェイ・マルムスティーン』とすみだトリフォニーホールにて共演を行う。

2003年、音楽監督にクリスティアン・アルミンク就任、ベートヴェンのオペラ『レオノール』の初演など、意欲的なプログラムが話題を呼ぶ。

2011年3月11日、東日本大震災の交通途絶と余震の中、すみだトリフォニーホールにおいて観客105名の中で指揮ハーディングの下、マーラーの交響曲第五番を演奏した。

2012年4月2日、公共財団法人へと移行する。

小澤征爾が指揮する数少ない楽団ではあるものの、定期演奏会でも名を連ねず、特別演奏会という形で指揮をするも、徐々に名誉職的な存在になっていき、近年では関係性が薄くなってきている。

邦画を見よう!